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トイレ作法で差がつく男の清潔感

白背景の横長インフォグラフィック。上部に「作法で変わる清潔感」、その下に「トイレの習慣が恋愛に与える影響」と表示されている。中央にはトイレの個室から男性が外へ出て、その先で男女が向き合う様子が描かれ、個室内のチェックが人と会う場面につながることを表現。下部の青みグレーの帯には「トイレ作法は恋愛の盲点」と白文字で書かれている。 清潔感・身だしなみ
この記事は約12分で読めます。

デートの前は、鏡の前でそれなりに時間をかけます。

髪を整える。
服のシワや汚れを見る。
爪が伸びていないか確認する。
靴も、汚れていれば拭いておく。

相手に不快な思いをさせたくないから、目につく所は一通りチェックする。
ここまでは、多くの人が自然にやっていることだと思います。

ですが、その丁寧なチェックリストから、綺麗にスッポリ抜け落ちている場所があります。

それが、トイレでの振る舞いです。

♂️トイレの作法なんて、いい大人がいまさら気にすることか?」
そう感じるのは、もっともです。

汚せば印象が下がることくらい、誰でも知っています。
用を足した後に手を洗わない大人も、そういません。

つまり、トイレ作法は「知らないから見落とす」のではありません。
知っているつもりで、意識が届いていないだけです。

髪や服や靴には意識が向くのに、トイレの中でのことは、なぜか身だしなみの枠から外れている。

理由は、はっきりしています。
トイレの中は、誰にも見られないからです。

髪型や靴は人目に触れます。
だから気になる。
ですが、トイレの個室は1人きりの空間で、扉を閉めれば中の振る舞いは誰にも見えません。

見えないものは、気にしようがない。
だから、チェックリストから外れる。
ある意味、当然のことです。

ただ、ここに1つ、見落とされている事実があります。

トイレの中でしたことは、必ずしもトイレの中だけでは終わりません。

この記事では、なぜ誰にも見られないトイレの中の振る舞いが、気になる相手との時間にまで響いてくるのか。

その繋がりを、順を追って見ていきます。

この記事でわかること
  • 身だしなみから抜け落ちる場所
    髪や靴は気にするのに、トイレだけ意識の外に置かれる理由
     
  • 「見えない」と「届かない」は別
    誰にも見られない個室の振る舞いが、外へ持ち出される仕組み
     
  • トイレ作法が事前エスコートになる理由
    相手が不快に気づく前に、自分の側で消しておくという考え方
     
  • 相手のためであり、自分のためでもある
    我慢や奉仕ではなく、自分の損も同時に減らせる話
     
  • 整えておきたい5つのトイレ作法
    どこから手をつければいいか、自分に合った入口の選び方

トイレでの振る舞いは、扉の外までついてくる

トイレの個室は、確かに1人きりの空間です。
用を足す姿も、その後の処理も、扉を閉めれば誰にも見えません。

ですが、「見られない」ことと、「外に何も持ち出さない」ことは、別の話です。

トイレの中で処理し切れなかったものは、扉を開けて出た後も、どこかに残り続けます。

その残り方は、大きく2つに分かれます。

1つは、自分の身体や服について外へ出ていく

トイレで処理が甘かった分は、身体や下着や服に残ることがあります。

そして、その服は脱ぎません。
履いたまま、トイレを出ます。

手を洗って、ハンカチで手を拭いて、身だしなみは整った気になる。
ですが、洗ったのは手だけです。

その状態のまま、待ち合わせ場所へ向かう。
その状態のまま、向かいの席に座る。

個室の中で片づけ損ねたものを、そのまま相手のいる場所へ連れて行く。
逃げ場が、どこにもありません。

なお、その「洗ったはずの手」も、洗い方や拭き方が甘ければニオイが残ります。
 
手洗いに関して、詳しくは👉「手洗いと恋愛の関係と重要性」で解説しています。

もう1つは、その場に残って、次の人が受け取る

身体や服については、自分が運びます。
ですが、便座や床に残したものは、自分と一緒には動きません。

その場に残って、次にその個室へ入る人を待ちます。

自分にとっては「使い終わったトイレ」でも、次の人にとっては「これから使うトイレ」です。
つまり、自分の使用後が、そのまま相手の使用前になります。

これが飲食店の共用トイレで、自分が出た直後に相手が入るなら。
これが相手の家のトイレを借りた後なら。

残したものを最初に目にするのは、その相手です。

■トイレの中の処理が甘いと、何に影響が出るのか

残り方行き先
身体・服につく自分が運び、相手との時間へ持ち込む
便座・床に残るその場に残り、次に入る相手が受け取る

どちらの道を通っても、行き着く先は同じです。
個室の中で終わらせ損ねたものが、相手のいる場所へ顔を出す。

そう考えると、トイレの中の振る舞いは、扉を閉めた瞬間に完結する話ではなくなってきます。

見られていないから問題ない、ではありません。
見られていなくても、結果だけは外へ出ていきます。

相手が気付く前に対処する、先回りの配慮

個室の中で終わらせ損ねたものが、身体や服について外へ出る。
あるいは、その場に残って次の人へ渡る。

どちらにせよ、行き着く先に相手がいる。
ここまでで、その繋がりは見えてきたかと思います。

ただ、ここで1つ、はっきりさせておきたいことがあります。

相手がそれに気づくとは限りません。
そして、気づかせないことが、この話の目的でもありません。

目指すのは、相手にバレないよう上手く隠すことではなく、そもそも相手のところへ届かせないことです。

残ったものは、汚れとして届くだけではない

便座に水滴が残っていたとします。

次に入った相手は、それを見て、一瞬考えることになります。

拭いてから座るか。
このまま座るか。
それとも、別の個室を探すか。

たかが水滴1つですが、受け取った側には、こうした小さな判断が押しつけられます。

紙が切れていれば、予備を探す手間が渡ります。
流し残しがあれば、もう1度流していいものか、一瞬迷わせます。

そして、直前に使ったのが誰なのか分かる状況なら、もう1つ厄介なものが乗ります。

それを口に出すか、黙っておくか。
この気まずい選択まで、相手に背負わせることになります。

■自分が残したものが与える、相手への影響

残したもの相手が引き受けるもの
便座の水滴拭くか、避けるかの判断
流し残しもう1度流すかの迷い
紙切れ予備を探す手間
気付かれる痕跡伝えるか黙るかの気まずさ

自分にとっては「ちょっとした残り」でも、相手にとっては「片づけと判断の仕事」に変わっている。

汚れの量は小さくても、渡してしまう手間まで小さいとは限りません。

相手に正しく対処してもらうのではなく、対処する必要をなくしておく。
それが、ここでいう配慮です。

そして、残るのは目に見えるものだけではありません。
ニオイもまた、その場や自分に残ります。
 
つまり、「対策したはず」と「臭っていない」は別です。
詳しくは👉「清潔にしても臭い男と言われる理由」で解説しています。

エスコートは、当日その場で助けることだけではない

エスコートと聞くと、ドアを開ける、車道側を歩く、といった当日の所作を思い浮かべるかと思います。

どれも、目の前で起きたことに、その場で気を利かせる行動です。

ですが、配慮の効かせ方は、それだけではありません。

相手が困る場面を、そもそも起こさないよう先に手を打っておく。
これも、立派に配慮の1つです。

むしろ、目立たないぶん、こちらのほうが効いていることさえあります。

相手が不快なものを目にしてから、気の利いた言葉でフォローする。
それより、目にするものを最初から無くしておくほうが、当然スマートです。

トイレ作法が担うのは、この「起こさないための配慮」のほうです。

個室の中で片づくものを、外へ持ち出さない。
その場に残さない。
それだけで、相手が引き受けるはずだった手間や気まずさが、最初から発生しません。

誰にも見られない場所での、目立たないひと手間。
それが、相手の見える所での気まずさを、先回りして消しておく。
 
これが、会う前から始まっているエスコートです。

相手のためだけの話に、聞こえていないか

ここまで読んで、こう感じた人もいるかもしれません。

♂️結局、相手のために気を遣え、我慢しろって話なの?」
そう身構えたくなるのも、無理はありません。

ですが、この話は、自分が損をして相手に尽くす、という類のものではありません。

むしろ逆で、まず得をするのは自分のほうです。

個室の中で片づけて、いちばん助かるのは自分

個室の中で処理を終えておく。
これで守られるのは、まず自分の衣類です。

下着や服に余計なものが移らなければ、それを身につけたまま1日を過ごす羽目にもなりません。

自宅なら、床や壁が汚れにくくなる。
つまり、後で自分がやる掃除が減ります。

そして、トイレを出た後に「何か残っていなかっただろうか」と、頭の隅で気にする必要もなくなる。

この「気にせずに済む」というのが、地味に大きいところです。

デート中、相手と話しているそのときに、股間の違和感が気になって集中できない。
そんな状態では、せっかくの時間ももったいない話です。

■同じひと手間が、2人分の得になる

自分に返ってくるもの相手に渡さずに済むもの
衣類が汚れにくい気づいても言い出せない気まずさ
自宅の掃除が減る便座や床の後始末
出た後に気にせず済む拭く・避ける・探すの手間

同じ1つの行動で、自分の損も、相手へ渡す手間も、両方が減る。
だから、これは我慢比べではありません。

最初の動機は「自分のため」でも十分

相手のために、という気持ちだけで動くのは、案外しんどいものです。

ですが、幸いこの話は、そこまで高尚な動機を必要としません。

自分の服を汚したくない。
掃除を増やしたくない。
不潔だと思われる材料を、自分から残したくない。

入口は、こうした自分本位の理由で構いません。

大切なのは、どんな気持ちで始めたか、ではありません。
その行動の結果、相手へ渡る手間まで一緒に消えているか、です。

自分のために片づけた。
その副産物として、相手も気まずい思いをせずに済んだ。
それで、十分に成立しています。

相手のために、と気張らなくていい。
自分のために整えた結果が、そのまま相手への配慮になっている。

そして、動機が自分のためでいいなら、もう一つ都合のいいことがあります。
相手がいる日だけ頑張る、という無理をしなくて済むことです。

この「普段からやっておく」がなぜ効くのかは、記事の後半で改めて触れます。

整えておきたい、5つのトイレ作法

考え方は、ここまでで出そろいました。
個室の中で片づくものは、個室の中で片づけておく。

とはいえ、「片づける」と言われても、具体的に何をどうするのか。
ここが見えないと、結局は動けません。

トイレの中で終わらせておきたいことは、大きく5つに分かれます。

それぞれ、外へ持ち出す問題なのか、その場に残す問題なのか、担当している場所が違います。
まずは全体を、ざっと眺めてみてください。

■5つの作法が、それぞれ受け持つもの

作法防ぐもの
座って用を足す周りへ飛び散る、目に見えない尿ハネ
最後の一滴を処理する後から出て、下着につく残り
外出先で座れる状態を作る座りたくない、で作法が崩れること
大便後を仕上げる拭いたつもりの、拭き残し
使う前の状態へ戻して出る次の人が受け取る、使用跡

ここから先は、1つずつ、何のための作法なのかを短く見ていきます。
詳しいやり方は、それぞれの記事に譲ります。

小用は、周りへ広げず、身体にも残さない

小用には、実は別々の見落としが2つあります。

1つは、周りへ飛び散るほう。

立って用を足せば、便器から外していなくても、目に見えない細かなしぶきが床や壁へ飛びます。
これを抑える答えが、座って用を足すことです。

なぜ座るだけでそこまで変わるのか、その中身は👉「男が座って小便すべき理由」で詳しく解説しています。

そしてもう1つが、身体に残るほうです。

用を足し終えて、数回振って、しまう。
その直後に、遅れてわずかに出てくることがあります。

下着を上げた後に出れば、それを受け止めるのは下着です。
そのまま、着替えるまで付き合うことになります。

この「遅れて出る1滴」を下着へ渡さない終え方は👉「尿を下着に付けない3つの習慣」で詳しく解説しています。

座っても、最後を確認しなければ身体に残る。
確認しても、立って飛ばしていれば周りに残る。

片方だけでは、小用は片づきません。
だから、2つで1組です。

「座りたくない」で、作法が止まらないように

自宅では座れても、外出先の便座には座りたくない。
この気持ちは、よく分かる話です。

誰が使ったかも分からない便座に、抵抗を感じるのは自然なことです。

ですが、その抵抗を理由に立って済ませれば、今度はしぶきが自分のズボンへ返ってきます。
結局、外へ持ち出す側の問題に戻ってしまう。

ここで要るのは、「我慢して座る」でも「立って済ませる」でもない、第3の道です。

嫌な気持ちはそのままでも、座れる状態に整えてしまう、という考え方があります。

その「座れる状態の作り方」は👉「外出先で便座に座りたくない気持ちとの付き合い方」で詳しく解説しています。

大便後は、「拭いた回数」で終わらせない

大便の後、何回か拭いて、なんとなく「こんなものだろう」でしまう。
多くの人が、いつもの回数を持っているかと思います。

ですが、拭いた回数と、綺麗になったかどうかは、別の話です。

その日の体調で状態は変わるのに、回数だけを固定していれば、拭き残しが出る日も当然あります。
そしてそれは、下着の中に残り、外へついてきます。

回数ではなく状態で終わりを決める考え方は👉「お尻の拭き残しを防ぐ確認の習慣」で詳しく解説しています。

最後に、次の人のために「使う前」へ戻す

ここまでの4つは、どれも1人で完結し、誰にも見られません。

ですが、最後の一つだけは、性質が違います。
トイレを出た後の状態は、次に入る人の目に、そのまま入るからです。

蓋を閉めて流したか。
ちゃんと流れ切ったか。
自分が使った分の紙は、次の人が困らないだけ残っているか。

難しいことではありません。
背を向ける前に、ひと目だけ確かめる。それだけの話です。

出る前の、この「ひと目」の中身は👉「次に使う人のためのトイレ退出作法」で詳しく解説しています。

5つと聞くと、多く感じるかもしれません。
ですが、1度に全部やろうとする必要はありません。

自分がいちばん残しやすそうなもの。
そこから1つだけ選べば、それで十分です。

「デートの日だけ」では、間に合わない

ここまで読むと、こう考える人もいるかもしれません。

♂️大事なデートの日にだけ気をつければいい話だよね?」

合理的に思えます。
ですが、ここには1つ、落とし穴があります。

トイレの動作は、これまで数え切れないほど繰り返してきた、身体に染みついた癖です。

頭で「今日は丁寧に」と思っていても、身体はいつもの手順で勝手に動きます。
そして大事な日ほど、考えることは他にいくらでもあります。

店の予約、会話、待ち合わせ。
そちらに気を取られている間に、トイレでは、いつもの癖がそのまま出る。

つまり、「その日だけ」という作戦は、いちばん忘れたくない日に、いちばん忘れやすい。

特別な日のための作法は、特別な日には出てきません。
普段どおりの癖だけが、本番に出ます。

だからこそ、普段から。
幸い、先に見たとおり、この作法は自分のためにもなるものです。

相手のいない普段の日でも、やっておいて損はしません。
その積み重ねが、いつの間にか、考えなくてもできる当たり前になっていきます。

そうなれば、大事な日に、慌てて気を張り直す必要もありません。

まとめ|個室で終わることは、個室で終わらせておく

この記事のおさらい
  • トイレは身だしなみの盲点
    見えないから、知っているつもりで意識の外に置かれている
     
  • 見えなくても、結果は外へ出る
    身体や服について運ばれるか、その場に残って次の人が受け取る
     
  • 残るのは、汚れだけではない
    相手には、拭くか避けるか、言うか黙るかの手間まで渡る
     
  • 会う前から始まる配慮
    困る場面を、そもそも起こさないよう先に消しておくこと
     
  • 動機は自分のためでいい
    衣類や掃除の得が、そのまま相手への配慮にもなっている
     
  • 効くのは、普段の癖だけ
    その日だけの作法は本番に出ない。だから普段から整えておく

トイレ作法は、誰も見ていない場所で、自分を綺麗に見せるための行動ではありません。

個室の中で片づくものを、外へ持ち出さない。
その場に残して、次の人へ渡さない。
ただ、それだけのことです。

相手に見つけられてから、謝る。
相手に、拭かせる。
相手に、言うか黙るかを選ばせる。

そうなる前に、自分の1回分を、個室の中で終えておく。

その結果、自分も服の汚れや自宅の後始末を気にせず、相手との時間にちゃんと向き合えます。

正直、「小便1つで、そこまでするのか」と感じる部分もあるかと思います。

ですが、その相手が、気になる人であればこそ。
誰にも見えない場所での小さなひと手間を、やってみる価値はあるのではないでしょうか。

トイレの中で終えられることを、相手との時間まで持ち出さない。
それが、会う前から始まっているエスコートです。

まずは、自分がいちばん心当たりのある1つから。
気軽に、今日のトイレから始めてみてください。

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